昭和28年(1953)国内でヒットしたポピュラー(外国曲)

ワンワンワルツ(The Doggie in The Window)
 歌:パティ・ペイジ(Patti Page)/作詞・作曲:ボブ・メリル(B.Merril)
 ワルツの女王、パティペイジのヒット曲。窓辺の子犬をテーマにした歌で、可愛い犬の鳴き声を効果的に挿入、またレコードラベルにも情景をイメージさせる子犬のイラストが使用されていた。1月から21週チャートイン。日本では雪村いずみがカバー。

ヴァイア・コンディオス(Vaya Con Dios)
 タイトルは「神様と一緒に行きなさい」という意味で別れの言葉。メキシコの古い民謡を題材とし、レス・ポール&メリー・フォードの歌と演奏で大ヒットした。

ジャンバラヤ(Jambalaya / On The Bayou)
 ジョー・スタッフォードが歌いミリオン・セラーの大ヒットとなった。その後も数多くのアーティストによって歌い継がれているカントリーミュージックのスタンダード。
 この曲は1952年にハンク・ウィリアムスが発表したものだが、原曲はルイジアナ出身のカントリー・シンガー、ジミー・C・ニューマン(Jimmy C Newman)の「Pretty Texas Girl」である。さらにこの「Pretty Texas Girl」も歌詞こそ違え、メロディはフランスの古いシャンソンから採譜したもので、ルイジアナは16世紀頃、フランス領だっこともあってフランスからの移民が多く、故国から持ち込んだ民謡が歌い継がれるうちアメリカ的フォークソングとなっていったものと思われる。そのせいかどうかハンク・ウィリアムスの詞にもフランス語が使われている。
 ちなみに「ジャンバラヤ」とは主にルイジアナ名物の炊込みご飯のことでを言う。

チェンジング・パートナーズ(Changing Partners)
 ジョー・ダリオン作詞、ラリー・コールマン作曲で、パティ・ペイジの歌でヒットしたワルツ調の曲。

泪のチャペル(Crying in the Chapel)
 アーティー・グレンが作詞、作曲したカントリーソング。ジューン・ヴァリの歌で大ヒットした。日本では雪村いずみがカバー。1965年にはエルビス・プレスリーによってリバイバル・ヒットしている。

セ・シ・ボン(C'est si bon / It's So Good)
 1947年にイヴ・モンタンがヒットさせたシャンソンで、1950年にはジョニー・デスモス、そして1953年にアーサー・キッドの歌で再びヒット。他にルイ・アームストロングなどもカバーしている。

プリテンド(Pretend)
 リュウ・ダグラス、クリフ・バーマン、フランク・ラヴェア共作。日本ではナット・キング・コール盤がヒット。

想い出のワルツ(Till I Waltz Again With Me)
 シドニー・ブローゼンの作詞・作曲。テレサ・ブリューワーの歌で大ヒット、ミリオン・セラーとなる。日本では雪村いづみがカバーし、彼女のデビュー曲でもある。
 テレサ・ブリューワーはこの年、「レット・ミー・ゴー・ラヴァー(Let Me Go Lover)」もヒットさせているが、この曲は、まだジャズを歌っていた頃の美空ひばりのカバーが秀逸の出来。

カウ・ライジャ(Kaw Liga)
 「カウ・ライジャ」とは木彫りのインディアン人形のこと。ハンク・ウィリアムスの作曲だが、ハンクはこの後急死した。日本では小坂一也がカバー。

遥かなる山の呼び声(The Call Of The Far-Away Hills)
 マイク・デイビット作詞、ビクター・ヤング作曲。西部劇の永遠の名作、アメリカ映画「シェーン」の主題歌。ビクター・ヤングオーケストラ演奏よるサン・トラ盤が有名。

禁じられた遊び(Romance/Jeux Interdits)
 映画「禁じられた遊び」の主題歌。スペイン民謡を、ギタリスト、ナルシソ・イエペスがアレンジし大ヒット。「最初にギターを手にしたら必ずこの曲から練習を始める」というくらい、日本ではクラシック・ギター入門曲として定着していた。


昭和28年(1953)芸能ニュース](ポップス編)

雪村いづみ「想い出のワルツ」でデビュー
ジャズコン全盛期:ジョージ川口とビック・フォア等が人気を作る。
3月にルンバの王様ザビア・クガート楽団来日、
5月ダミア来日、デルタ・リズム・ボーイズ来日・江利チエミと共演
11月ノーマン・グランツの率いるJATPが来日
12月ルイアーム・ストロング来日
ジャズ喫茶の草分け銀座テネシーが開店

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