PHOTO:松竹
4月28日に対日講和条約、同時に日米安保条約も発効された。晴れて独立自由を謳歌し、国の復興へ向けて再出発の気運も昂まろうかという時、しかしそのわずか3日後、5月1日の労働者の祭典「メーデー」は血に染まった。伏線は3月に国会に提出された占領法規に代る「破壊活動防止法案」通称「破防法」である。その後の春闘のテーマが「破防法成立反対」で闘われたのをはじめ、各地で争乱が相次いだ。「血のメーデー」後も早大事件や吹田事件などが続き、結局これらの騒動が成立に向けて拍車をかけたカタチとなり「破防法」は7月21日に公布された。
一方、様々な分野で復活や再開が相次ぎ、そして新しいものが登場してきた。芸能情報誌の「平凡」「明星」をはじめとして雑誌の創刊ラッシュが相次ぎ、また砂糖の自由化に伴って新製品のお菓子が続々と発売され、子供達の目を輝かせた。
放送メディアはラジオの全盛期であり、7月には受信契約が1000万世帯を突破。民放ローカル局の開局が相次いだ。伝説となったNHKの連続ドラマ「君の名は」の大ヒットをはじめ、「新諸国物語」ラジオ東京の「リンゴ園の少女」などが人気を呼んだ。
経済的には、世界的な景気の後退により影響をよぎなくされ、戦後、上昇を続けてきた総生産の伸悩み、デフレ傾向が強まったが、物価の下落に応じて国内消費は活発化、予想された程の悪化とはならなかった。
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