[外国映画]
■1951年度キネマ旬報ベスト・テン
●PHOTO:キネマ旬報/第1位「イヴの総て」
●イヴの総て(All About Eve)1950年/アメリカ
監督・脚本:ジョゼフ・L・マンキウィッツ/音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:ベティ・デイヴィス/アン・バクスター/ジョージ・サンダース/セレステ・ホルム/マリリン・モンロー
なんといってもベティ・デーヴィスの魅力が光るが、アン・バクスターの豹変する演技がまたすばらしい。同じ50年代の日本映画「めし」の島崎雪子演じる姪っ子と印象がダブってしまうが、プロローグとラストの演出も巧み、名作の1本である。まだ若いマリリン・モンローが出演しているのもみどころ。
●サンセット大通り(Sunset Boulvard)
1950年/アメリカ
監督:ビリー・ワイルダー/脚本:チャールズ・ブラケット/ビリー・ワイルダー
出演:グロリア・スワンソン/ウィリアム・ホールデン/エリッヒ・フォン・シュトロハイム/バスター・キートン
「イヴの総て」もそうだが、ハリウッドのバックステージ物としてはやはり傑作の部類に入る。ビリー・ワイルダーの演出と、芸達者な出演者の等身大の演技がうまくクロスオーバーしている。中でもバスター・キートンは秀逸。
落目の青年脚本家が借金取りに追われて逃げ込んだ邸宅には、往年のハリウッドの大スターが住んでいて・・そして圧巻のラストを迎える。
●わが谷は緑なりき(How Green Was My Valley)
1941年/アメリカ
監督:ジョン・フォード/原作:リチャード・レウエリン/音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:ウォオルター・ピジョン/モーリン・オハラ/ロディ・マクドウォール/ドナルド・クリスプ
モノクロでありながら「色」を感じることができる、この美しさはなんだろうか。サン・フェルナンド渓谷に作られた炭坑のオープンセットが素晴しい。
ウェールズの炭坑町で暮す厳格な父と母と7人の子供達。家族のエピソードが凝縮された重厚な作品。アカデミー作品賞・監督賞を含む5部門受賞。
●オルフェ(Orphee)1950年/フランス
監督:脚本ジャン・コクトー
出演:ジャン・マレー/マリア・カザレス/フランソワ・ペリエ/エドアール・デルミ
竪琴の名手オルフェウスとエウリュディケ。星空に輝く琴座(ヴェガ)にまつわる有名なギリシヤ神話を、コクトーが「現代」というスパイスで味付けした。詩的で美しい作品といえる。
●邪魔者は殺せ(Odd Man Out)1947年/イギリス
監督:キャロル・リード/原作・脚本:F・L・グリーン
出演:ジェームス・メイスン/キャスリーン・ライアン/ロバート・ニュートン
古典的なサスペンス・ドラマ。同じキャロル・リードの「第三の男」と比較してしまうのは仕方がないところ。
●悪魔の美しさ(La Beaute du Diable)1949年/イタリア
監督:ルネ・クレール/脚本:ルネ・クレール/アルマン・サラクルー
出演:ジェラール・フィリップ/ミシェル・シモン/ニコール・ベナール
人は誰でも歳をとる、残念ながら・・人生を振り返って後悔はないだろうか?そして「若さ」への願望は・・そんな思いが切なく迫る。
●バンビ(Bambi)1942年/アメリカ
監督:デヴィッド・C・ハンド/原作:フェリックス・ザルテン
ウォルト・ディズニープロデュースによる劇場用長編アニメ映画。森、そして動物たちがキュートで美しい。当時のアニメーション技術を駆使して制作された映像は今見ても遜色はない。挿入曲の「Little April Shower」がとてもいい。
●雲の中の散歩(Quattro Passi fra le Nuvole)
1942年/イタリア
監督:アレッサンドロ・ブラゼッティ
出演:ジノ・チェルヴィ/アドリアナ・ベネッティ/アルド・シルヴァーニ
妻帯者であるセールスマンがある女性と出逢う。彼女は男に捨てられ、しかも妊娠しているという。父は厳格なので自分と一緒に会ってくれと依頼されてしまう。承諾した彼は夫になりますし両親と会うが・・。1995年にキアヌ・リーヴス主演で「雲の中で散歩」としてリメイクされる。
●チャンピオン(Champion)1949年/アメリカ
監督:マーク・ロブスン/原作:リング・ラードナー/音楽:ディミトリー・ティオムキン
出演:カーク・タグラス/マリリン・マクスウェル/ルース・ローマン/アーサー・ケネディ
●黒水仙(Black Narcissus)1946年/イギリス
監督・脚本:マイケル・パウエル/エメリック・プレスバーガー/原作:ルーマー・ゴッデン
出演:デボラ・カー/アンソニー・クイン/デビィッド・ファーラー/フローラ・ロブソン
「赤い靴」と並ぶマイケル・パウエル/エメリック・プレスバーガーの代表作。絵画のような美しさと構図が魅力的。インド奥地に病院と学校を建設するために、3人のシスターとともにやってきた修道女。言葉や習慣の違い、トラブルの連続・・ラストが以外。
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