昭和26年(1951)
[はやり言葉]
「三等重役」
源氏鶏太の小説のタイトルからきた言葉で、戦後の混乱期、企業は創業社長や役員の追放などにより次々と退陣、どさくさの中で社員の中から社長や重役になるものが相次いだ。が、しかし、そこはつけ刃、中身が伴わないものもまた多く、その悲哀を表現する言葉として使われた。
「親指族」
前年に登場した「正村ゲージ」によってギャンブル性が強くなったパチンコは大人気、当時のパチンコは現在のような自動ではなく、親指でレバーをはじいて打っていたことから、パチンコに熱中する人をこう呼んだ。
「アジャパー」
「アジャ」は山形地方の方言で「あれっ」とか「おや?」など驚きを表現する言葉で、伴淳三郎が「あらら、ダメだねぇ」ということを大げさに言ったのがうけた。
「エントツ」
タクシーの運転手が小遣い稼ぎのために、料金メーターを倒さず(エントツのように立てて)走ることで、客の方もそれを認めることを条件に料金を値切ったりして利害が一致、大流行した。
「GIカット」
アメリカ兵の間で流行していたヘアスタイルで、いわゆる角刈りなのだがアメリカ兵がやるとカッコ良かった。別名「あんちゃん刈り」とも言う。
「社用族」
会社の交際費を使って、クラブやキャバレーで接待に明け暮れる社員の事で、「斜陽族」からきている。
「老兵は死なず」
マッカーサー元帥が、帰国後の米議会上下両院合同会の演説の最後で、兵隊の間で歌われていた「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」の詞をひきあいに出し、「あの歌の老兵のように、私はいま軍歴を閉じて、ただ消えていく」と語った。
[ヒット商品・新製品]
■お菓子
●明治製菓が戦後初の国産板チョコ「明治ミルクチョコレート」を発売。(3月1日)
●森永製菓「森永ミルクキャラメル」が1ヶ月で1000万個の売上げを記録、[1箱20円]
●カバヤ「おまけ付カバヤキャラメル」発売。[1箱10円](6月)
●ちょっと贅沢な果汁飲料「バヤリースオレンヂ」朝日麦酒(現、アサヒビール)が国内販売権を獲得。1本55円(うち瓶代15円)で発売。(11月)
■生 活
●白子さん、黒子さんの雑誌広告が話題になった薬用クリーム「ロゼット洗顔パスタ」発売。(詩留美屋、現:ロゼット)
●日本コロムビアがLPレコード5タイトルを発売(3月20日)1枚2300円。
●東京通信工業(現、ソニー)から携帯テープ式録音機「ショルダー」発売。
●柄と刃を一体化させた「長刃軽便カミソリ」が三和ブレード製作所(現、貝印)から発売。赤貝5円、青貝7円、ゴールド10円だった。
●花王石鹸(現、花王)から合成洗剤「花王粉せんたく」発売。
●三共から風邪薬「ルル」発売。(6月1日)20錠入100円。尚、「ルル」とは「鎮める、治す」という意味のラテン語で、「クシャミ3回、ルル三錠」というキャッチ・フレーズは昭和31年にできたもの。
●資生堂が初の過脂肪石鹸「オリーブ石鹸」を発売(7月 )1個30円。
●トヨタ自動車が「BJ型四輪駆動車(のちのランドクルーザー)」 を発売。(8月 )
●ライオン油脂(現ライオン)が日本初の鉱油系合成洗剤「ライポン」発売(10月)。
[ファッション]
●カーディガンが流行。
●ショルダーバックが人気。
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