1960年前後に花開いたカバーポップス・ブーム。この時期は世界的にアメリカン・ポップス全盛期でもあったが、日本においてはオリジナルのメロディーに日本語の歌詞をつけ日本の歌手が歌う、ジャパン・グラフティと言ってもいいくらいの独自のブームであった。もちろんオリジナルのレコードも入ってきていたのだが、広く支持されたのは日本人の、特にティーンズ歌手のカバーの方だった。
折しも、来る1964年に日本で開催されるオリンピックに向けて、テレビが急速に普及し始めた頃でもあり、1959年6月に放送を開始したフジTV「ザ・ヒット・パレード」、1961年6月の日本テレビ「シャボン玉ホリデー」などの番組の中ではこれらのナンバーがよく取りあげられ、スリー・ファンキーズ、飯田久彦、佐々木功、森山加代子、田代みどり、弘田三枝子、中尾ミエなど、歌だけではなく芝居やコントもこなし、テレビタレントとしての活躍も見せ始め、お年寄から子供までお茶の間の人気も獲得したのだった。
●戦後−日本ポップスの歩み
■ それは進駐軍キャンプからはじまった
■ ロカビリーがやってきた
■ 熱黄金の'60カバーポップスの時代
■ ♪ヒッパレーテレビ時代の幕開け
■ 甘くせつなくジャパニーズ・グラフィティ
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